『髪が傷む』
よく聞かれる言葉ですが、
『髪が傷むってどうなってるの!?』
という質問をよくされます。
そこで今回は髪が傷む、『ヘアダメージ』についてお答えします。
髪のダメージの具体例
キューティクルが傷む

髪の一番外側(髪の表面)には、うろこの様な「キューティクル」があり、髪の内部を守る役割をしています。
しかし、髪の内部を守る役割は、
紫外線
髪が紫外線を受けると、火傷のようになりダメージを受けてしまいます。
紫外線を浴び続けることでキューティクルが傷みを受け、メラニン(髪の色や肌の色を左右する色素)が壊れてしまいます。
摩擦(過度のブラッシング、睡眠中などの髪のこすれなど)
物理的なダメージ。ブラッシングをしすぎたり、睡眠中に枕などで擦れたりするとキューティクルがはがれて、ダメージします。
カラーやパーマ
パーマ剤やブリーチ剤のアルカリ剤、還元剤の成分によってキューティクルがはがれ、髪の内部の栄養分が流れてしまいます。
ヘアアイロン、ドライヤーなどの熱
髪はたんぱく質でできているので、高温の熱にあたると熱でタンパクが変性(性質が変化)してしまいます。
イメージとしては、生卵を熱すると固まるように、キューティクルやコルテックスが固まってしまいます。
などによって、キューティクルがめくれてきたり、はがれたりすることがあります。
毛先に枝毛や切れ毛ができることがありますが、これは根元より毛先になるにつれ傷みが進み、キューティクルがほとんどはがれ落ちてしまったからです。
そうなると、キューティクルの層に隙間ができ、髪の内部を守る役割が低下してしまいます。
その結果、いつもと同じお手入れをしていても、ダメージが進行しやすくなります。
髪の内部のタンパク質や脂質などが流れ出てしまう
髪の毛は、アミノ酸(たんぱく質を構成するもの)が結合し、線維のようになってできています。
カラーやパーマを何度も繰り返していると、キューティクルが溶け、さらにを結びつきも切断されてしまいます。
線維と線維が結びついたもの(結合組織)が切断されると、髪の構造が弱くなり、シャンプー時にタンパク質や脂質などが流れ出し、髪の内部が空洞になっていくことがあります。
髪の内部に空洞が多くなると、ツヤがなくなり、髪が褪せて見えるようになります。
また、カラーの後に髪がパサパサしたりゴワゴワ感じるのは、タンパク質や髪をしなやかに保っていた脂質などが流れ出してしまうからです。
まとめ
『髪を傷めないためには』
これは美容師にとって永遠のテーマです。
技術も薬剤も日々進歩してます。
しかし、髪にどうしても一定の傷みがでてしまいます。
私達も努力し、出来うる限り傷みが出ないように努めていきますので、皆さんもご協力お願いします。
一緒に潤いとハリのある美髪、そしてより素敵なあなたを演出していきましょう。
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