毎日きちんとシャンプーしているはずなのに、フケや痒みが止まらない、頭皮のニオイが気になり、周りからも臭うと言われてしまう、なんてことはありませんか?
フケは自分でも気づくことができますが、ニオイはなかなかじぶんで気づくことは難しいですよね。
症状もいきなり出るわけではなく、徐々にひどくなっていきます。
気づいた時にはサラサラなフケではなく、かさぶたが取れたような大きさで、ベタつきを感じるようになってきます。
こんな症状がある方は、もしかしたら『マラセチア菌』が影響しているかもしれません。
対処しないと、脂漏性皮膚炎などを引き起こしてしまう可能性も!
『菌!』
と聞くと、何か深刻な感染症の様な気がしてしまいますが、マラセチア菌は常在菌であり、通常は誰の肌にもいるものです。
よって、適切にお肌ケアをしていれば決しておそれるものではありません。
ただ、放置しておくとフケやカユミ、ニオイが悪化してきます。
原因と対策を正しく理解して、快適で健やかな頭皮を育みましょう。
マラセチア菌って何⁉
マラセチア菌は、誰の頭皮にも存在し、皮脂や汗などを栄養とする皮膚常在菌です。
通常の頭皮では、皮脂は頭皮に潤いを与え、乾燥を防いでくれ、マラセチア菌は空気中や皮膚表面の雑菌や細菌の侵入を防いで、頭皮の健康を守ってくれています。
ところが、体質的なものもありますが、生活習慣の乱れやストレスで夜でも交感神経が優位になったり、飲酒や糖質の摂り過ぎ、睡眠不足などで、頭皮の新陳代謝が乱れ、皮脂の分泌が増えると、皮脂やマラセチア菌のバランスが悪くなり、過剰にマラセチア菌が増えてしまうことがあります。
マラセチア菌は皮脂を遊離脂肪酸に分解します。
その分解された脂肪酸が刺激となって皮膚に炎症を引き起こします。
この炎症により、湿疹やかゆみが出たり、皮膚が通常の新陳代謝よりも早めに剥がれるのでフケが増加します。
また、皮脂が酸化するので、周りの人だけでなく、自分でもわかる特有のニオイを引き起こします。
気を付けたい原因と対策
過度のシャンプーによる乾燥
気にするあまり、シャンプーをし過ぎていませんか?
過度のシャンプーは頭皮の乾燥を招き、正常な新陳代謝を乱すので、逆に頭皮の分泌を過剰にしてしまいます。
シャンプー不足や優しすぎるシャンプー剤の使用
頭皮に潤いは大切ですが、洗い残しや、頭皮に合わない優しすぎるシャンプー剤の使用で、必要のない皮脂が取り切れていないことがあります。
定期的にサロンにお越しいただき、マイクロスコープでチェックしてみましょう!
また、メンテナンスの為にヘッドスパを活用されるのもおすすめします。


紫外線の影響
紫外線の浴びすぎで皮脂が酸化したり、乾燥すると新陳代謝を乱してしまいます。
生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れることにより、ホルモンバランスが崩れ、正常な新陳代謝ができなくなります。
ストレス
ストレスを抱えると、血行が悪くなったり、自律神経、ホルモンバランスの乱れなどの悪影響があります。
これらの要因が皮脂分泌にも影響を与えます。
ストレスは自分で気づかない間に溜まっていることも。
睡眠不足
睡眠不足が続くとホルモンバランスの乱れなどから、頭皮環境にも影響が。
乾燥や、代謝異常などで症状悪化の原因になります。
食生活の乱れ
不規則な食事、食事を抜いてしまう、偏食などは糖化を引き起こしたり、栄養の偏りから、野菜不足、肉や油ものが多くなったりと頭皮だけでなく、体への栄養も。
食はすべての基本になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
普段は頭皮を守ってくれる常在菌も、頭皮環境が乱れることで、深刻な悪影響を及ぼすことも。
対策は、決して難しいものではなく、日常の生活を少しだけ見直すことで改善できるものです。
フケや痒みなどは、普段でも起こりやすいものですが。脂漏性皮膚炎などは完治するのに時間のかかる方が多いです。
快適な生活を送るために、健やかな頭皮環境を維持できるように努めましょう。
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