最近何かと話題になる『糖化』という言葉をご存じですか?
見たり聞いたりしても中々イメージがつかない方もいるかと思います。
糖化は体に様々な影響を与え、中には深刻なものもあります。
正しく理解し、きちんとした対策をしましょう。
糖化ってどんなもの?
糖化は老化を促進するものとして今注目を受けています。
糖化は「体のコゲ」とも呼ばれています。
ホットケーキをこんがり焼いたり、北京ダッグの表面がこんがり美味しそうにみえているのをイメージしてみてください。
糖化は、食事などから摂った余分な糖質が体内のタンパク質などと結びついて(糖化反応といいます)、細胞などを劣化させる、つまり老化させてしまいます。
糖化反応によってつくられる物質をAGE(糖化最終生成物)といい、AGE肌は
- コラーゲン線維の弾力を低下させる
- 肌のハリをがなくなる
- たるみがでてくる
といった症状が出てきます。
内臓や様々な体内組織にも悪影響を及ぼし、
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 認知症
- 非アルコール性脂肪肝炎
- 認知症
- 骨質の低下
など、多くの病気の原因となることが知られています。
『糖化』の頭皮や髪への影響は⁉
■ 頭皮の糖化現象
加齢とともに頭皮や髪の状態が気になりませんか?
頭皮にも真皮が存在します。
真皮は繊維性結合組織からできており、 真皮の約70%をコラーゲンで占め、他にヒアルロン酸や弾性線維(エラスチン)などの線維から構成されています。
これらの繊維が肌のハリや弾力を生み出しています。
しかし、この真皮に存在するコラーゲンやエラスチンの糖化が進んでいくと真皮が硬化し弾力がなくなり、頭皮のハリをなくしたり、たるみを引き起こします。
こうなると毛髪 をつくる活力が衰えていき、さらに髪のハリやツヤという髪質にも悪影響が出てきてしまいます。
髪の糖化現象
髪の成長を担っているのは、毛根にある毛乳頭です。
毛乳頭が働きかけることによって毛母細胞が分裂し、髪を作り頭皮から伸びていきます。
ところが、AGEが毛根に蓄積すると、毛乳頭と毛母細胞がスムーズに働けなくなるため、十分に毛髪が成長しないうちの抜け毛などのトラブルが発生します。
毛母細胞は分裂するとき、メラニン色素を取り入れて黒や茶色の髪になりますが、メラニン色素を生成するメラノサイトにAGEが溜まるとメラニン色素を十分に供給できなくなって白髪の原因にもなります。
糖化を予防するにはどうしたら良いの?
『抗糖化』を意識した生活を取り組みましょう!
食生活の見直しをしましょう
糖化を起こすのは、体の中の余分な糖です。
なんでも過剰に制限するのは良くないので、食生活を見直し不必要に余分な糖質を摂取しないようにしましょう。
急激な血糖値の上昇は良くないので、野菜から食べるなど食習慣を見直しましょう。
基礎代謝を上げましょう
適度な運動や筋トレをすることで、基礎代謝を上げましょう。
基礎代謝をよくすることによって、糖の消費を促すことができ、さらに脂肪をつけないことで、血糖値の高止まりを防ぎ、糖化しにくくなります。
睡眠をきちんととりましょう
6時間以上睡眠をとった人と、6時間未満の人とでは、肌内部のAGEの量が違ってきます。
睡眠不足が続いたり、眠りの浅い睡眠だと、肌に溜まったAGEが代謝されにくくなってしまいます。
出来るだけ良質の睡眠を6時間以上とることができるよう心がけましょう。
飲酒やたばこの量を控えましょう
飲酒・喫煙者とそうでない方とは、AGEの溜まり方が変わってきます。
すべてを断つのは難しいですが、量を控えるように心がけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
糖化は頭皮や髪にだけでなく、体全般に悪影響を及ぼすものです。
規則正しい生活習慣や食事習慣を意識して、より快適な人生を歩んでいきましょう。
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