汗でベタつくのって嫌ですよね。
汗のベタつきのせいで服が体にまとわりついたり、触ってもベタベタ。
お顔や腕など自分で触れやすいところは特に不快な思いがします。
クーラーが効いていたり、心地よい風が吹いて汗が止まってもベタベタ。
さらにはほのかに香ってくる汗のニオイ。
『もしかしたら、自分が感じるより、周りの人はもっと臭いのでは?』
と不安にもなってしまいます。
そのために制汗スプレーを使用したり、汗拭きシートを使ったり、ニオイ防止には香水つけたりと様々対策をしている方も多いと思います。
何かと嫌なもの扱いされる汗ですが、体の皮膚を守ってくれる大切な役割を持っています。
汗は
など、肌を健康に保つ役割をはたしてくれます。
しかし、大量の汗をかいた後に、汗の処置を怠ると汗が原因で肌トラブルを引き起こすことがあります。
皆さん個々それぞれに汗対策をされていると思いますが、汗によってどのようなことが起こるか考えてみたいと思います。
汗で頭皮や髪が傷む!?
ご存じの方もみえるかも知れませんが、肌には様々な常在菌が生存しています。
空気中にも勿論存在しています。
だからと言って決して汚いとか、すぐに感染症になってしまうわけではありません。
誰の皮膚にも生存しているものです。(不必要にあそれることはありません)
それでは汗はどのようにこれらの常在菌と関わっているかをみていきます。
汗は通常弱酸性になっています。
弱酸性になっていることがとても大切なことで、弱酸性を保ってくれているおかげで、皮膚表面につく細菌などから肌や体を守ってくれています。
身体の機能はとても上手にできているものですね。
汗はこの様に、身体にとってとても重要な働きをしてくれているのですが、大量の汗をかいたまま放置しておくとアルカリ性に傾き、肌や頭皮で細菌が繁殖しやすくなります。
汗は身体を守るものであるのですが、過度に汗をかき放置してしまうと全く逆の作用をしてしまうことになるのです。
また、汗をかき始めると、なかなかその環境から抜け出せませんよね。
外出していたり、あまり空調が効いていない室内だとジワジワと汗をかき続けます。
自分では対処しようと思ってもなかなか難しい時もありますし、拭いても拭いてもでてしまいます。
この様な場合には常に湿ったような状態が続くため、
という状態になってしまいます。
さらに、汗をかいて湿ったままにしておくと、
そして、頭皮の表面には皮脂だけが残ってベタベタしてきます。
常にベタついて汗で湿っていると、常に皮脂もですが水分もあるかのように勘違いされやすくなりますが、実は頭皮の内部は乾燥しているのです。
不思議に思われるかもしれませんが、皮膚表面の皮脂と皮膚内の水分は別物です。
このため、頭皮は乾燥を防ぐために水分の蒸発を防ごうとして、皮脂の分泌を活発化し、頭皮はさらにベタついた状態になります。
悪循環が続いてしまうことになるのです。
このような状態が続くと、本来は何事もなく存在するマラセチア菌のような細菌が繁殖し、頭皮ニキビや炎症、ニオイなどのトラブルがおきやすくなります。
マラセチア菌という名前はあまり聞きなれない細菌かもしれませんが、体に多く存在し、脂を好む真菌、いわゆるカビです。
常在菌として存在し、頭皮ニキビや脂漏性皮膚炎などに関わりのあるものです。
この機会に、マラセチア菌について調べてみたい方は、参考記事をご覧ください。
詳しく知っておくことで、対策がしやすくなります。
また、水分不足によりいお肌が乾燥してくると、乾燥した肌だんだん固くなり、肌のザラつきの原因にもなってしまいます。
さらに、紫外線によるシミやシワもできやすくなります。
汗をかく季節は同時に紫外線が強い季節です。
紫外線を長時間浴びると、肌表面が日焼けし乾燥するだけでなく、皮膚の深い部分までダメージを受けてしまいます。
このダメージによって将来的にシワ・たるみリスクが高まり、お肌の老化が加速してしまいます。
この様な紫外線による老化を
『光老化』
といいますが、紫外線を浴びることで肌の奥でコラーゲンなどが変性してしまい、通常の老化でできるシワやたるみがより深く、硬いものになってしまいます。
光老化に関しては参考記事を読んでみてください。
汗対策はどのように行うとよいでしょうか
汗を頭皮や髪にできるだけ残さない
普段お出かけの際にはきちんとスタイリングしたり、整髪料をつけていることが多いかと思いますが、スタイリング剤を使用していなかったり、拭くことができる場所は、できるだけ汗をかいたらこまめに拭くようにしましょう。
頭皮表面や髪がアルカリ性に傾くのを防ぐことができます。
汗や皮脂を拭くのはおすすめしますが、この時あまり無理に力を入れて拭いたりしないようにしましょう。
汗対策のためとは言え、力強くおこなってしまうと、頭皮や髪を痛めてしまいます。
優しくタオルなどを押し当てるように拭き取ってください。
女性はわかりやすいと思いますが、基本お顔にしないことは、頭皮や髪にもしないでください。
また、可能であれば早めにシャンプーをして健やかな頭皮と髪を維持しましょう。
シャンプーをして余分な皮脂や汚れを落とす場合にはシャンプーの仕方にも注意してください。
夏場などはどうしてもシャンプーの回数が増えることがあると思います。
皮脂を取り過ぎてしまうと、お肌が乾燥してしてしまいます。
優しく泡を頭皮に置いてあげるような気持ちで行ってください。
髪は流れ落ちる泡としっかりとシャワーの流水をあてることで、不必要なものはきちんと洗い流してくれます。
余分な皮脂や汚れだけを落とし、正しいコンディションを保つためのシャンプーの仕方はこちらの記事を参考にしてください。
汗をかいた後は暑く感じやすいですが、必ずシャンプー後は乾かしましょう。
濡れたまま放置すると、水分が蒸発する時に、頭皮の内部の水分まで奪ってしまったり、常在菌の過剰繁殖を助けたりしてしまいます。
面倒かもしれませんが、習慣化しましょう。
今は優れた機能をもったドライヤーもあります。
頭皮や髪の潤いをキープしながら、お顔のリフトアップ効果を期待できるものもあります。
保湿は常に心がける
汗と一緒に水分が蒸発した頭皮は乾燥しています。
シャンプーをする時には乾燥をさせない洗い方を心がけるようにし、シャンプーをした後は、洗顔後のお肌のように保湿をきちんとしましょう。
頭皮や髪の化粧水や美容液もあります。
特に、頭皮にカユミを感じたり、フケが出ている場合には、できるだけ使用することをおすすめします。
乾燥は老化の大敵です。
今放置していて感じなくても10年後に大きく影響を感じてしまいます。
今から適切な対策をとるようにしましょう。
まとめ
汗は不快で嫌なものではありますが、身体を健康に保つためにはなくてはならないものです。
きちんと対処するかどうかで得られる効果はとても大きくなります。
適切な汗処理をすることで、健やかな身体、そして頭皮や髪を育んでいきましょう。
将来のあなたをつくるのはあなた自身です。
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